プログラム

日臨技企画

「教育制度の改革と臨床実習のあり方」

宮島 喜文 先生(一般社団法人 日本臨床衛生検査技師会 代表理事会長)

特別講演

まちを元気にするコミュニティナース(仮)

矢田 明子 先生(Community Nurse Company株式会社 代表取締役)

AIとこれからの臨床検査(仮)

諏訪部 章 先生(岩手医科大学医学部 臨床検査医学講座 教授)

教育講演

新WHO分類を含めたリンパ球系腫瘍について(仮)

鈴宮 淳司 先生(島根大学医学部附属病院 先端がん治療センター/腫瘍・血液内科 教授)

特別企画

臨床検査の品質・精度の確保に第三者評価をどう活かすか

 医療法等の一部改正によりすべての医療機関に検体検査の精度の確保が法的に求められることとなりました。今年5月の日本医学検査学会(下関)においても日臨技企画として医療法改正と精度管理標準化の方向性について取り上げられていますが、ここではISO15189やJCI (Joint Commission International)、日臨技精度保証施設認証制度などの第三者評価の要求事項が精度の確保にどのように役立ち、それをどう活かすべきかという視点で審査機関、日臨技、認定取得医療機関それぞれの立場からシンポジストの方々に発表頂き、議論を深めたいと考えています。

シンポジウム

■生物化学分析部門「精度管理データ共有化の実際 ―臨床検査データの統一化をめざして―

 現在の医療現場では施設間で共有できる検査値が求められており、地域医療ネットワークの発展に伴い検査の標準化・共有化の整備が必須です。私たち臨床検査技師は正確な測定値の提供と精度を保証する手段として、日常の内部精度管理対応、サーベイへの参加および許容幅を超えた場合の是正処置を行い、常に問題を改善しながら精度管理を行うことが重要です。今回のシンポジウムでは①内部精度管理法、②外部精度管理で許容範囲を超えた場合の是正方法、③サーベイ主催側からC、D評価のある施設への是正介入方法、④パッチワークシステムなど大規模サーベイの具体的な実施状況について現状と問題点を提示して頂き、今後の精度管理の在り方について議論したいと考えています。

■臨床一般部門「泌尿器系悪性疾患を捉える ―様々な角度からのアプローチ―

 近年、検査業務の多様化によって臨床検査技師の役割はより専門化・細分化されてきています。病院の規模が大きくなればなるほどその傾向は強く、専門性が高められる一方他部門の検査について把握しにくいといったこともあるのではないでしょうか。今回泌尿器系の悪性腫瘍にテーマを絞り、医師および画像検査・超音波検査・病理検査・一般検査の各専門分野でどのように検査を進めているのかを発表頂き、議論したいと考えています。幅広い知識を得る事により、多角的に疾患を捉えられるようになること、また的確な検査結果を報告できるようになることを目的としています。

■臨床血液部門「末梢血から骨髄像まで ―血液疾患を見逃さないために―

 末梢血から骨髄像までにおいてCBC・スキャッタグラム・細胞形態・FCMの各方面から、良く遭遇する症例から稀な症例まで幅広く、診断に結びつくポイントについて議論する。新WHO分類からの新しい話題やこれからの課題などを含め、様々な観点から血液疾患を捉えていけるようなシンポジウムの構成となっております。

 ベテランの方は勿論のこと、初心者や当直時にでも役立つような情報をシンポジストの方々に発表頂き、有意義なシンポジウムになればと考えています。

■臨床微生物、遺伝子・染色体部門「感染症診療への貢献 ―迅速な検査体制を求めて―

 感染症診療において微生物検査の役割は重要であり、塗抹・培養・同定・薬剤感受性といった基本的な検査はもちろんのこと質量分析、遺伝子検査といった迅速に検査を行うことができる検査技術も多く用いられるようになっています。また臨床検査技師の業務拡大が推進されPOCTを用いたベッドサイドや在宅医療での検査や救急医療の場における臨床検査など微生物検査技師の知識や技術を活かして活躍できる場が今後増加することが期待されています。本企画を通じて各施設での検査方法や取り組みを学び、今後の自施設の検査体制の見直しや再構築につなげていただく場になればと考えています。

■輸血細胞治療、臨床検査総合部門「災害時に発揮する検査の力 ―備えはできていますか―

 近年中四国地区でも地震や豪雨災害が発生し、中には甚大な被害を受けた地域もあります。

 そこで実際に被災した際に医療機関、検査室としての対応のありかたをシンポジストの方々の経験談を交えながら議論していきます。また輸血部門の関わり方として、災害時における血液製剤の供給体制についても学んでいただきます。

 各施設での災害への備えを考える一助となれば幸いです。

■病理細胞部門「がんゲノム医療と病理検査 ―その全容と検査技師に求められる役割―

 遺伝子関連検査技術の進歩、実用化に伴い、近年ではがんゲノム医療中核拠点病院および連携病院の指定、遺伝子パネル検査の先進医療の開始など、がんゲノム医療への取り組みが進んでいます。このような状況の中で、臨床検査技師に求められる役割、遺伝子検査の流れと内容、医療コーディネーターとしての役割など、がんゲノム医療の実際を理解し、病理検査の今後のあり方について理解を深めたいと考えています。

■臨床生理部門「ガイドラインに沿った超音波検査のすすめ

 現在、日本超音波医学会などから多くの領域でガイドラインが発表されている。超音波診断装置の進歩と治療法の進歩や、疾患概念の変革によって内容は発展している。

 検査の現場では、病院毎に決められた方法で長年、検査をしている場合が多いと考える。個々では認定取得や学会、研修会に参加しており知識もあり検査に活かしているが、検査室としてガイドラインの存在を認知しガイドラインに沿った検査方法になっているか見直すきっかけにしてほしい。

■臨床生理部門「生理学的検査の精度管理と教育プログラム ―ISO15189を活用した取り組み―

 生理検査での精度管理は、これをすれば良いというはっきりとした指針はないがどの施設でも手探りで始めている。日常点検を含めた機器と私達検者の精度管理がある。

 ISO15189を取得した施設の取り組みを知り、生理検査の精度管理の方法を知ってほしい。

 また、教育も施設毎で工夫して行っているが、指導する方もされる側も迷いなくおこなえるISO教育プログラムを確立し使用している施設に学びたい。

 今回、ISOを取得予定のない施設でも役に立つ精度管理と教育をテーマにしたので総合討論で活発な議論となるようにしたい。